ステレオカメラで距離測定
ロボットが周りの環境を認識するうえで重要な、ステレオカメラによるリアルタイムの距離測定を試しました。2つのレンズで人間の目のように奥行きを測る仕組みで、実際に動かしてみると、精度と反応の良さに驚かされます。
- PHASE距離測定
- CAMERAD-Robotics RDK ステレオカメラ
- VIDEO動画 1本
ステレオカメラで距離を測る仕組み
ステレオカメラは、左右2つのカメラに映る「位置のずれ(視差)」を使って距離を求めます。
少し離れた2か所から撮影する
人間の右目と左目のように、左右に離れた2つのレンズで同じ物体を撮影します。この間隔をベースラインと呼びます。
左右の画像のずれ(視差)を計算する
手前にある物体ほど左右の画像での位置のずれが大きく、遠くにある物体ほどずれが小さくなります。
三角測量で距離を求める
ずれの大きさと、カメラ間の距離・焦点距離から、物体までの距離(深度)をリアルタイムで計算します。
使用したカメラの特徴
今回は、シングルボードコンピュータやロボット開発キットと相性の良い D-Robotics RDK ステレオカメラモジュール(GS130WIなど)で検証しています。
- FEATURE 1
グローバルシャッター
移動中のロボットや動く物体を撮っても画像がゆがみにくく、正確に撮影できます。
- FEATURE 2
高速・高解像度
高いフレームレートで視差を計算でき、なめらかな距離マップが得られます。
- FEATURE 3
IMU(慣性計測装置)を内蔵
加速度や角速度も同時に取れるため、自己位置推定と地図作成(SLAM)や自律走行の制御に向いています。
実際に距離を測ってみた
ステレオカメラをセットアップし、目の前の障害物や壁までの距離をリアルタイムで測定・表示させてみました。
カメラの映像から深度マップをつくると、手前の物体と奥の背景が色の濃さではっきり分かれ、指定した位置までの距離がリアルタイムで更新されていきます。超音波センサーやLiDARと違い、2Dの画像と3Dの距離情報を同時に取れるのが、ステレオカメラのいちばんの強みだと実感しました。
ステレオカメラによる距離測定は、ロボットの障害物回避やドローンの高度維持、3Dスキャンなど、さまざまな開発に応用できます。今後はこのカメラを使って、SLAMの検証やロボットの制御など、さらに実践的な実験を進めていきます。
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